露地とは
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露地とは
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俗世を離れ、
清浄なる世界へ。
Introduction
露地の本質
露地はただ浮世の外の道なるに
心の塵をなどちらすらむ(千利休)。
露地(茶庭)は、単なる観賞用の庭ではありません。そこは、日常という「俗」の世界から、茶室という「聖」の世界へと渡るための通路であり、心を清めるための装置です。客人は露地を進むにつれて、社会的な地位や日々の雑念を脱ぎ捨て、一人の人間へと還っていきます。植熊は、この「心の移ろい」を設計します。
Experience
露地を歩く
寄り付き待合(よりつき) - 出逢い
お客様が玄関を上がり最初に集う場所で、別名「袴付け」とも言いますので、男性がここで袴を着るところでもあります。
外露地(そとろじ) - 迎え付け
外腰掛け待合
露地は見る庭ではなく歩く庭でありますが、ただこの外腰掛け待合ではゆっくり座り周りの景色や打ち水の清浄さを味わう場所でもあります。
伝いの美学
客人を茶席まで誘う手段として「飛び石」や「延べ段」いった石を使って道を作ります。利休さんが「飛び石は渡り六分に景四分」と言うように実用的なことを重視していることが分かります。渡りとは歩く歩幅、景とは景色のことです。
中門(ちゅうもん) - 亭主と正客の出逢いの場
境界の演出
中門石(戸摺石)を挟んで亭主と正客が無言の挨拶をする大事な所です。又、外露地と内露地を分ける境界であり、中門柱の両側には竹垣が設けられ、結界の役目をすることによって、ここを潜ることで、客人はより深い精神世界へと足を踏み入れます。
枝折戸と関守石
関守石は人の拳大ぐらいの大きさの石を染め縄で括り「これより先はご遠慮ください」と言葉ではなく、石一つで伝える奥ゆかしさ。他の庭園であれば順路の立札とか警備員が誘導しますが、露地は客人がその事を見極め関守石の無言の誘導によって進んでいくのです。枝折戸は四折戸とも書きますが、青竹で作り内露地に向かって開け、鬼門の方角には開けないようにと先代から教えてもらいました。
内露地(うちろじ) - 深山幽谷
苔と陰影
うっそうと茂る木々が落とす影。湿度を帯びた苔の深緑。光の量を絞ることで、感覚は研ぎ澄まされます。
蹲踞(つくばい)の水音
身を低くし、手と心を清める。静寂の中に響く水音が、深山の景色を感じる、自然の音。心の塵を払い身を清め、別世界に飛び込む準備が出来たところで、躙り口を潜ります。
Season
Season
もてなしは、季節を先取る。
茶の湯には、十一月から四月の「炉(ろ)」の季節と、五月から十月の「風炉(ふろ)」の季節があります。露地もまた、これに合わせて姿を変えます。冬は松葉を敷いて苔の養生もかねて暖かみを演出し、夏は打ち水で涼を呼び、苔を鮮やかに見せる。「夏はいかにも涼しきように、冬はいかにも暖かなるように」。利休の教えを庭で体現するために、私たちは一年を通じて、その日その瞬間の気候に合わせた手入れを行っています。
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